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デロンギの全自動を使っていると、「除石灰剤は純正じゃないとダメ?」「クエン酸や百均で代用できない?」と考える人が多いです。
純正は高く感じ安く済むなら助かる、という気持ち。
でも除石灰は外側をきれいにする掃除ではなく、マシン内部の“水の通り道”を守るメンテナンスで長く使いたいなら必要不可欠なものです。

代用品を使ってもいいかと友人に聞かれたら、純正をすすめます。
なぜなら、除石灰は一回の節約が目的じゃなくて、機械の通水を回復させて、次も同じ調子で動かす作業だから。
全自動は内部の水の通り道が細かく、薬剤の相性やすすぎのズレがトラブルに直結しやすい構造ということも念頭に入れた結果です。
なぜそう言い切れるのか。 感情論ではなく、構造とコストの面から理由を解説します。
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デロンギ全自動コーヒーマシンで言う「石灰(スケール)」とは、水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル分が加熱や使用を重ねるうちに内部に残り、固まったものです。

石灰はウォーターフィルターや家庭用の浄水器を使っても、完全になくすことはできません。
除石灰とは石灰によって内部の水の通りが悪くなるのを防ぎ、マシンが本来の状態で動き続けられるようにするための定期メンテナンスです。

除石灰は、見た目の汚れを落とす作業ではありません。
水道水に含まれるミネラル分が固まってできる石灰(スケール)を、マシン内部の通水部から取り除いて、詰まりや負荷を防ぐための作業です。

ミネラル分の多い水道水の地域だと、トイレの水受けや水道蛇口に固い汚れが付きやすいです。
全自動マシンは、
という工程を毎回繰り返します。
構造上、石灰の蓄積は避けられません。
除石灰は石灰を溶かして排出させて、マシンが設計通りに動ける状態を取り戻す重要な作業です。

全自動マシンで「ほったらかし」は一番危険な判断です。
デロンギの全自動コーヒーマシンは、内部に細い管や加熱ユニットを持つ構造。
除石灰を行わずに使い続けると、水道水に含まれるカルシウム(石灰)が少しずつ内部に付着し不具合が生じます。

起こりやすい変化
劣化ではなく「詰まりのサイン」です。
放置するとどうなる?
修理になると、数万円単位の費用がかかるケースもあります。
「古くなったから」ではなく、内部の流路が石灰で狭くなっているサインもある。
そのまま使い続けると、ポンプや加熱ユニットに負荷がかかり続け、エラーや故障につながる可能性が上がります。

「味がちょっと変わった」より先に、音とスピードが変わったら要注意です。

除石灰ランプが点灯するタイミングは、使用回数だけで決まるわけではありません。
デロンギの全自動コーヒーマシンの除石灰通知に影響のあるものは2つ。
水硬度レベルを低く設定すれば通知は遅くなり、高く設定すれば早くなります。
ウォーターフィルターは水に含まれるカルシウムなどのミネラル分を減らし、石灰の付着を抑えるための部品ですが、除石灰ランプが必ず遅く点灯するわけではありません。
除石灰の通知はあくまで、水硬度設定と使用状況に基づいて案内されます。
という理解は誤りです。
最初からウォーターフィルターが付属している機種も、後からフィルターを装着できる機種もあります。
フィルターの有無にかかわらず、水硬度設定は必ず行い、除石灰ランプが点いたら対応するのが基本ルールです。
ウォーターフィルターを詳しく知りたい人は別記事も参考にしてください↓

「酸性なら何でも石灰が溶ける」と考えがちですが、全自動は落とし穴が多いです。
ポイントは、薬剤が“循環させて使うやり方”に合うかどうか。循環洗浄への適性を無視すると、石灰が落ちても終わりません。

代表的な洗浄剤の比較表
| 洗浄剤の種類 | 主成分 (公開情報) | 石灰への効果 | デロンギの適性 | 判定・理由 |
|---|---|---|---|---|
| デロンギ 純正除石灰剤 | 乳酸 30〜50% | デロンギの除石灰プログラムが乳酸成分を前提に組まれている(成分・濃度レンジが明記) | ||
| ガジア専用 除石灰剤 | 天然複合 有機酸、グリコール酸、金属酵素 | 石灰には効くが、乳酸メイン設計ではない別配合 商品自体が「ガジア専用」デロンギの前提(乳酸・濃度)と一致する根拠がない | ||
| クエン酸 | クエン酸 | 石灰は溶けるが、濃度調整が自己判断になりやすい | ||
| ポット洗浄剤(クエン酸系) | クエン酸100% の製品もある | 成分はクエン酸でも、ポットは浸け置き発想 全自動の通水プログラム前提とはズレる | ||
| 重曹・セスキ | 炭酸塩 (アルカリ) | 除石灰の役割が違う |
まずは、代表的な洗剤との相性を整理します。


ネットでよく見かける「クエン酸での代用」。 一見うまくいったように見えても、内部では「構造上のリスク」が確実に蓄積します。
純正(乳酸)との決定的な違いは以下の3点です。

クエン酸は、電気ポットのような「漬け置き洗い」でこそ真価を発揮する成分です。
一方、全自動マシンはポンプでお湯を流し続ける「循環洗浄」です。
一瞬しか薬剤が触れない洗い方では、クエン酸は汚れを溶かしきれません。
「作業したのに除石灰ランプが消えない」というトラブルの正体は、ほとんどが循環洗浄による洗浄力不足です。
洗浄力の弱さをカバーして、「濃度を濃く」したり「長時間放置」したりするのは非常に危険です。
ボイラーなどの金属パーツや、ゴムパッキンを痛める原因になります。 とくにアルミボイラーの腐食は、水漏れや故障に直結します。
クエン酸の洗浄力は、つけ置き洗いでこそ発揮されます。
お湯が流れ続ける全自動マシンでは、一瞬しか薬剤が触れないため、頑固な石灰や汚れを溶かしきれません。
中途半端に残った汚れは、見えない内部でカビや雑菌の温床になります。
「掃除したつもり」の状態こそが、もっとも危険なリスクです。
全自動マシンの内部は複雑で、完全にすすぎ切るのが難しい構造。
もし汚れや成分が内部に残ってしまうと、久しぶりにマシンを使った時に「中がカビだらけ」という事態になりかねません。
一方、純正の「乳酸」は菌が増えにくい性質を持っており、「万が一すすぎ残しがあっても安全」なように設計されています。

除石灰は「汚れが落ちればOK」ではありません。 壊さずに、次も美味しいコーヒーを飲める状態に戻すことが一番大事です。

デロンギ純正除石灰剤の主成分は「乳酸」です。
デロンギが乳酸を選んだ理由は、「酸が強いから」ではありません。
全自動マシンの構造にとって、使いやすく、トラブルを起こしにくい性質がそろっているからです。

理由は大きく3つあります。
乳酸は、ヨーグルトやチーズなどの発酵食品にも含まれる成分です。
食品の保存料や酸味料として使われる「指定添加物」で、国に安全性が認められています。
強い薬品とは違い、キッチン周りで使う前提でもリスクが低い成分です。
全自動マシンの内部構造は複雑で、薬剤を100%完全に出し切るのは現実的に難しいです。
乳酸は、人の体内でも作られる物質です。
微量が内部に残った場合でも、健康面やコーヒーの味に影響が出にくい特性があります。
除石灰の目的は、ゴムパッキンや金属部品を守りながら、石灰(カルシウム)だけを取り除くことです。
「石灰は落ちたが、内部が傷んだ」では意味がありません。デロンギが乳酸を採用しているのは、洗浄力とマシンへの負担のバランスが取れているからです。
単に汚れを落とすだけでなく、「口に入る飲み物を製造する機械」の安全性を最優先に考えられた成分選びです。
乳酸にもデメリットがあります。
価格に関しては、マシンを故障から守るための「必要経費(保険)」として割り切るのが正解です。
100円ショップのクエン酸に比べると高く、スーパーでも買えません。
購入先は限られますが、公式ショップや公式サイトのほかアマゾンや楽天などECショップのデロンギ公式店で購入できます。

毎日飲むコーヒーを通り道だから、「万が一残っても大丈夫」という安心感は、何にも代えがたいスペックだよね。
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実際に「マグニフィカ イーヴォ」で除石灰を行いました。
「難しい設定が必要?」と身構えるかもしれませんが、ボタン操作は一瞬。
あとはマシンが勝手にやってくれます。
まずは準備です。 絶対に用意してほしいのが、「容量2リットル以上の容器」です。
準備したものと所要時間
排水はトータルで1リットル以上出ます。
マグカップなどで受けると、途中で溢れて床が水浸しになるので注意してください。

赤いランプが点灯したらメンテナンスの合図。
容量2.0リットル以上の大きめのボウルを抽出口の下にセットします。

タンクの「レベルA」まで除石灰剤(1本全量)を入れ、「レベルB」まで水を加えます。
これで希釈は完了。
タンクを本体にセットします。
ちなみに除石灰剤は意外と小さい。
森永ミルクキャラメルの箱をひと回り大きくしたイメージ。



水を受ける2ℓ以上のボールをセット!
本体に段差があるので私は下に高さ調整の箱を置いて調整


私は無印良品のステンレスボールLサイズを使用。
給湯口と抽出口のどちらにも合うように設置するのに気を使いました。
最初は茶色い水が出ます。
水はコーヒー抽出口と給湯口の2か所から交互で
内部循環の時間があるようで、出たり止まったりを繰り返します。
急に止まって終わったかと思うと、急に出たりするので、30分は放置でOKです。


スタートから30分ほどで除石灰剤を使った洗浄は無事終了!
水はうっすら茶色が混じっています。
石灰だけでなく、内部のコーヒー渋(油分)も一緒に落ちている証拠なので、むしろ「デトックス成功」のリアルな結果です!


「見えない汚れ」をごっそり落として、奥からリセットされた感覚はやっぱり気持ちいいです!

除石灰ランプとともに給水ランプも点灯します。
すすぎ1回目の合図です。
タンクいっぱいの水を入れてセットすると、除石灰剤を使ったときより、早いスピードで水を抽出します。
水はそこまで汚れているようには見えませんが、うっすらと色がついている感じ。
終了後、2回目のすすぎも同じようにします。


2回目もすぐに終わります。
水すすぎの間、別のことをしていたので気が付いたらできていた感じでした^^。

除石灰ランプも消えたら完了です。

デロンギ除石灰のよくある疑問や質問をまとめました。
故障ではありません。日本の水道水なら1年近く点かないこともあります。
除石灰の通知タイミングは、「使用回数」と「水硬度設定」で決まります。
日本の水道水(軟水)に合わせて「硬度レベル1」に設定していれば、通知までの期間はかなり長くなります。
逆に、初期設定(硬度レベル4)のままだと、数ヶ月で点灯してしまいます。
ランプが点灯するまでは、気にせず使い続けて問題ありません。
全く意味がありません。絶対にやめてください。
整水器の酸性水は、石灰を溶かすほどの酸性度(pH)を持っていません。
食酢(お酢)は酸っぱい臭いが内部に染み付くため、コーヒーの味を台無しにします。
中途半端な代用品で時間を浪費するより、専用の薬剤で確実に汚れを落とすのが正解です。
必要になる時は、杯数に関係なく来ます。
石灰の付着量は、「杯数」よりも水の硬度の影響が大きいです。
同じ1日2杯でも、
・軟水地域 → 1年以上点かない
・硬水寄りの地域 → 半年ほどで点く
という差が出ます。回数より水質が決定要因です。
すすぎの工程が「完了」と判定されていません。もう一度水だけで行ってください。
最も多いトラブルです。
マシンは「タンクの水が空になり、空気を吸い込む音」で工程の完了を検知しています。
途中で水を継ぎ足したり、タンクに水が残った状態で止めたりすると、完了扱いになりません。
ランプが消えない場合は、タンクを満水にして、再度すすぎ工程を最後まで(水が空になるまで)出し切ってください。
一般的な浄水器では減りません。
勘違いされがちですが、市販の浄水器(ブリタやトレビーノなど)の多くは、カルキ臭や不純物は取り除きますが、石灰の原因となる「ミネラル成分(カルシウムなど)」はそのまま通します。
つまり、水道水を使っているのと付着する石灰の量は変わりません。
もし除石灰の頻度を少しでも減らしたいなら、デロンギ純正の「軟水フィルター(DLSC002)」をタンクに装着してください。
ミネラル分を物理的にカットするため、石灰の付着を遅らせる効果があります。

デロンギの除石灰剤は、理論上は条件付きで代用できる可能性があります。
ただし、成分・使い方・濃度すべてに気を配る必要があり、手間とリスクを考えると割に合わないのが実情です。
純正の除石灰剤は、量も使い方も決まっていて、迷う余地がありません。
結果的に、マシンを長く安心して使うための一番シンプルな選択になります。
調べ疲れてここまで読んだ人ほど、「純正を使って、さっと終わらせる」が一番だと思います。
時間・手間・リスクを考えると、純正を選ぶのが一番合理的です。
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デロンギ全自動コーヒーマシンの選び方、迷ったらこちら👇🏼